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『ICO』『ワンダと巨像』のHDリマスター版インプレッション:Kotaku JAPAN

本当に待ち遠しくなります。

PS2向けタイトルの中でも傑作の呼び声高い『ICO』と『ワンダと巨像』が、ついについにHDリマスター版となってPS3向けにリリースされます。

発売日の正式発表もまだですが、米Kotakuのバッシュことブライアン・アシュクラフト記者が一足先にその最新版をプレイしました。オリジナルもリアルタイムでプレイしてきたバッシュ記者の感動レビューをどうぞ。

最初の巨像が遠くでドシン、ドシンと歩いている。走り寄る僕の手に抜かれた剣。脚の裏側に跳び乗って突き立てると、血が噴き出してくる。前にも僕はここにいた。あの頃も美しかったが、ここまでではなかった。

PlayStation 2時代の最も美しい二つの作品が、この春化粧直しをして帰ってくる。しかし、それはさらに良い作品になるという意味だろうか?

答えはイエス、そういう意味だ。

『ICO』と『ワンダと巨像』は今、HD版へのリメイクが行われている(しかも3D対応)。ゲーム自体はそのままだ。プレイ内容も変わらない。元からPS2版のファンだった人には、フルHDで見る両作品がいかに新鮮に感じるか、という驚きしかない。

と言うと、うわべだけのアップグレードに聞こえるかも知れないが、それがそうじゃない。古い映画がリマスターされてBlu-Rayで出ることがあるが、これはそのゲーム版だ。中身は同じ。ただ、良くなっている。

『ICO』の最初のリリースは2001年秋。『ワンダと巨像』は2005年秋。僕もプレイしたのはもう何年も前のことだ。両作品とも時間とともに古くなり、特に10年が経とうとしている『ICO』はそう感じる。しかしリメイクがそれをカバーしてくれるのだ。

たとえば、フレームレートが上がって動きが滑らかになった。HD版の『ICO』、『ワンダと巨像』は共に30fpsで、旧版のちょっとしたカクカク感もなくすことができた。『ICO』は先に世に出ただけに、レートの違いによる滑らかさを特にはっきり感じとれる。ソニーの話では、上田文人氏は両作品のフレームレートの向上を特に望んでいたという。

新しい『ICO』をプレイしたときは衝撃だった。僕は単なる個人的な好みでずっと『ワンダと巨像』よりも『ICO』派だったのだが、HDは作品の美しさを見事に引き出してくれた。HD版をプレイしながら、僕は何度も立ち止まってただあたりを見ている自分に気づいた。壁の石がどうやって積まれているかなどを、ただ見ているのだ。

すべてがクリアで、雰囲気がより強調されている。ソニーによると、『ICO』は経過した時間が長い分、『ワンダと巨像』よりも多くの作業が必要だったそうだ。HD版『ICO』をやるときは、急がずじっくり味わって欲しい。この作品のHD版を短時間でやるなんて、最高に贅沢な料理をかき込んで食べるようなものだ。僕はゲームの最初の15分ほどをプレイして、その間ずっと大ごちそうを視覚で味わってるような感じだった。

それは『ワンダと巨像』も同じで、すっかり見違えるようになった。映像があまりに素晴らしいので、ジャンプに失敗して下の湖に何度も落ちることになっても気にならないほどだ。周りに広がる世界から、重い足を引きずり向かってくる巨大な敵まで、すべてが違って見えまるで新しい体験のように感じる。

でも新しくはない。ソニーは賢いことに、どちらのゲームも無理にMoveに対応させるようなことはしなかった。新しいのは3D表示対応だが、これも実は新しくないのだ。デザイナーの上田氏は『ワンダと巨像』を最初にリリースした当時、3D対応に興味があったが、その頃の技術では不可能だったそうだ。

そのせいか、血の噴き出し方や光の反射などのエフェクトが3Dでも自然に見える。3Dは一歩間違うと安っぽくなりがちだが、これはそう感じない。どちらかというとHD画質になったことと同様に、『ICO』と『ワンダと巨像』の世界により深く入る助けになっている。

この二作品は只々素晴らしい。HDリメイク版ならどう転んでも売れるだろうに、両作品の良さをきっちり引き出すことに成功している。ソニーが今回作った上質のHDリメイクが、今後のリメイクの手本になってくれたらいいと思う。

プレーヤーが欲しいのは子供だましの仕掛けではなく、高画質で甦った昔のままのゲームだ。HD版『ICO』と『ワンダと巨像』は、まさにそういう作品に仕上がっている。

(出典: peperon999)

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